2009年7月7日火曜日

写真家大石芳野、フォトジャーナリズムを語る

社会学部学会が主催した、大石芳野さんの講演イベントを取材した。確か昨年は映画監督の森達也さんと、プロレスラーの望月成晃さんを呼んだ「格差社会にドロップキック!」と題したイベントだった。

フリーフォトジャーナリズムの可能性・・・。会社に縛られること無く取材し、それで食っていく。フリーという言葉は、「無職」という意味もある。現実的に写真で生計を立てるのは大変厳しいらしく、大石さんの出身である日大写真学科では当時、卒業生で写真で生計を立てているのは卒業生の10分の1、10年後に生き残れるのはさらに10分の1と言われていたそうだ。


講演の後はスライドが流され、大石さん撮影の写真を15枚ほど見ることが出来た。不発弾で片腕を失った子供、目の前で父を失った子供など・・・。会場では涙を流している人もいた。「写真は鑑賞者に想像力を要求する」「写真は動かないから、子供の目に何が映っているか見てほしい」と講演で語った大石さん。モノクロの写真に、悲しみの色が映っていた。

質疑応答の時間に、ジャーナリズムと資本の論理の両立について聞ければよかったのだが・・・。

講演の詳しい内容は、年度末の龍論をご覧ください。

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