2009年5月4日月曜日

瀬戸内に近江人の足跡

先日、5月2日から。
広島県の最も東にある市、福山市。
その港町、鞆(とも)で、観光鯛網が始まっている。

福山観光情報〜イベント〜鞆の浦観光鯛網
http://www.fukuyama-kanko.com/event/eve008.html



この瀬戸内海の港町に、近江人の足跡を見つけた。
写真に写っている百貫島がその場所だ。


昔、藤原正道という近江の武士が、広島、安芸の宮島、厳島神社に参拝。
近江に帰る途中、この鞆に立ち寄ったときに、伝家の宝刀を海に落としてしまう。

正道は、百貫の報酬で地元の海の民に刀を取ってくれるように頼む。
が、この海にはサメが住んでいて、誰も名乗り出ない。
「鞆の海の民は、この程度のものか」
と、馬鹿にしたところ。

地元のある若者が「そこまで言われては」と立ち上がった。

若者は刀を握り締めて戻ってきたが、その時点で足はサメに食われて無くなっており、命を落としてしまった。
悲しんだ正道は、近くの弁天島に百貫を投じて石の塔を立て、若者を供養をしたという。
その後、弁天島は別名、百貫島とも呼ばれるようになった。


なんとも、ちょっと悲しい話ではあるが。
瀬戸内の海の民の勇気と意地を示す昔話ともなっている。


滋賀に瀬戸内海の民がやってきたら。
ちょっと優しくしてあげて欲しい。
 

余談:
なんでも、瀬戸内海にも体長9メートルにもなる人食いザメとして有名な、ホオジロザメがおり。
松山市で潜水士が襲われて、亡くなってしまう事件も起きているとか…。
琵琶湖には、サメはいません、よねえ。


カメラ:NIKON D40
絞り:F8.0
ISO感度:200


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http://coffeehouse123.blogspot.com/

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