2008年12月22日月曜日
百万人の怒れる県民?裁判員制度、滋賀は
最近ニュースでも大きく取り上げられているが、裁判員制度が、来年の5月から始まる。
もうすでに、関係書類が届いた候補者もいるようだ。
面倒だから、なのか?否定的な反応のニュースを目にすることが多い。
朝日新聞
裁判員候補3人、制度反対訴え実名会見「裁きたくない」
産経新聞(Yahoo!ニュース内)
コールセンターに14日間で3万件、辞退質問が半数以上 裁判員制度
写真は大津地方裁判所。
6月に、ゼミでする裁判傍聴の打ち合わせに行く後輩の、おまけでついていったときのものだ。
裁判員制度用に、新庁舎、庁舎別館「第21号法廷(裁判員裁判用法廷)」が建っていた。
中を見せてもらったが、新しい木の香りに、モニタなどの近代的な設備が整っていたのが印象に残っている。
法廷内の写真も撮ってあるのだが、公開には結構面倒な申請が必要らしく、表に出すのは控えている。
以下のページに法廷内が掲載されているので、気になる方は。
大津地方裁判所サイト内
裁判所 | -平成20年度法の日週間記念行事-あなたが裁判員に選ばれたら
100万人の怒れる県民?
総務省のサイトによると、滋賀県の有権者数は、100万人と少々。
その中から裁判員候補が選ばれるのだが、その確率は1万490人にひとり。
秋田、福井についで、滋賀県は全国で3番目に少ない確率と産経の記事にある。
比較的平和な県、ということらしい。
産経MSN
裁判員…選ばれる確率は「大阪」トップ
ひょっとしたら、滋賀の大学生からも選ばれた人がいるかもしれない。
この記事を見ているときに、以前テレビで見た「十二人の怒れる男」という映画を思い出した。
1957年の映画で、アメリカの陪審員制度を題材にした名作である。
十二人の陪審員が、父親殺しの疑いのある少年を、有罪にするか無罪にするかでぶつかり合う話。
ちょうどいい機会だったので、大学の図書館で見直してみた。
その中で、印象的なセリフが。
我々には責任がある
これが 実は民主主義のすばらしい所だ
つまり 何と言えばいいのか
通告だ 郵便で通告を受けるとみんながここへ集まって
全く知らない人間の有罪 無罪を決める
この評決で私たちには損も得もない
この国が強い理由はここにある
後半、ある陪審員が放つ言葉。
上の否定的な反応のニュースを見た後では、ちょっと考えさせられる。
直接的には人を裁いてなかった国民も、間接的には裁いてきたのだし…。
その責任を実感する上でも、この裁判員制度はそれなりにいいものではないのかな、と個人的には思う。
あまり法律・裁判のことには詳しくない自分だが。
裁判員制度。
みなさんは、いかがだろうか?
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