2008年12月30日火曜日

「千円ください」 嘘か真か、年の瀬の珍事


「今日63歳の無職に千円をあげてしまった…。」

久々に一本投稿した年の瀬の夜。
届いた携帯メールに目を疑った。

瀬田キャンパスを卒業した先輩が滋賀に帰ってきている。
その先輩の一人からのメールなのだが…。

なんでも、この先輩。
大津パルコに買い物に行こうと膳所付近を歩いていたところ、老人に声をかけられ千円をあげてしまったというのだ。
相手は自称無職の63歳。
大阪から膳所に3社、職の面接に来たが、どれも落とされてしまったと話すこの老人。
なんと帰る金がまったくないから、1000円くれと言う。
歯がガタガタで、ジャンパーを着込んだ男性。
所持していたペットボトルには、濁った泥水が入っていたらしい。

「断る理由も無かったし…」

何やってるんですか、先輩…。
真っ先に「嘘だ!」と思う自分。

「俺は信じてるけど。そこまでプライド捨てなければ家にも帰れない人だったんだし。返すから連絡先教えてって言われたけど断った。あとで面倒になるのも嫌だったからね。その後パルコで今森光彦さん(大津の里山写真家)の写真がある、ちょっと値がはる本を買って帰ってね。1000円くらい、どうってことないと思ったよ」

たしかに、パルコでは1000円くらい軽く飛んでいきますけれど。
うーん。

海外では行くところに行けば物乞いに囲まれるのは普通だ。
自分も経験がある。
が、日本国内でこんな話を身近に聞いたのは初めてだった。
老人が言うことが、本当でも、嘘でも、ちょっと微妙な気持ちになってしまう話である。

自分だとさっさと逃げるか、膳所駅前の交番まで連れて行くだろう。
交番で交通費くらいは貸してくれるらしいと聞くし、怪しい人物なら警察は嫌がるはずだ。


この記事は、ちゃんとこの先輩の許可をもらって書いているが…。
膳所で起きた年の瀬の微妙な珍事。
みなさんは、どう思われるだろうか?

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