2008年3月25日火曜日

紙様お願い

紙が大変である。
材料、燃料の価格高騰により値上げが続く。

NIKKEI NET(日経ネット)
製紙大手、印刷用紙再値上げへ・大王、5月に15%以上
25日の産経EX3面にも、「大王製紙値上げ、他社も検討」の見出しが躍る。
大王製紙は、古紙100%の紙を生産することも発表した。
これまで作っていたのは、表示100%実質40%とのこと。

再生紙偽装問題、悪いのは誰?
製紙業界では常態化していた再生割合偽装。
この問題で悪いのは誰だろうか。
再生割合を偽装した製紙会社か。
再生割合にばかり気をとられた消費者か。

しかし、錦の御旗のこの古紙100%再生紙。
リサイクルに手間がかかり、逆に環境に悪影響を与えるという意見もある。
グリーン購入法で官公庁では再生割合100%の紙が使われる。
上の大王製紙が作る再生割合100%、主にお役所で使われるそうである。

ちなみに、20年ほど前、某コピー機器メーカーがお役所に入れていた用紙。
「お役所でそんな良い紙を使うのはけしからん!質の悪い紙を使え」
という批判うけたらしい。
そのときには、その「質の悪い紙」はもう生産していなかった。
批判をかわすためにメーカーは、なんと良質な白い紙にわざと黄色い着色をした。
なんとも、ペラペラな話だ。

「最近の偽装?20年前から何も変わっていないし、またか、という感じだ」
今、印刷の世界にいる方から聞いた話である。

瀬田にも及ぶ、紙問題
実は、瀬田にもこの偽装問題は影響を与えていた。
1月下旬あたり、龍谷大学瀬田パソコン実習室の用紙が、良質な白い紙に変わった。
以前のクリームがかった再生紙が入ってこなくなってしまったのだ。
ご多分に漏れず、偽装再生紙だったようだ。

さらに、4月からは学生ひとりあたりの紙の年間使用枚数が増える。
これまで:300枚
4月から:400枚

さあ、紙の値段は上がる。
一定以上の再生割合はかえって逆効果。
使用量が増えるのは嬉しいが、ペーパーレス社会はどこへやら?

なんとも信頼の置けない、紙頼み社会だ。

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