2008年6月7日土曜日
こゑはせで… 千丈川の蛍
瀬田川のすぐ近く石山側。
滋賀大学大津キャンパスの裏手にある千丈川。
川の中の草むら、静かに燃える蛍火。
撮影に夢中になっていると、
「かまって、かまって」
と声こそ上げないが、物好きな蛍くんが肩のまわりを纏わりついてくる。
そっと手を差し伸べると、人差し指にとまった。
おそれるそぶりも見せずに、淡い光を楽しませてくれる。
ゲンジボタルは、成虫になって2週間ほどの命だという。
もう、コイツの時間は少ないのか…。
知ってか知らずか、指先で静かに身を焦がす蛍くん。
こゑはせで 身をのみこがす 蛍こそ いふよりまさる 思なるらめ
「いい嫁みつけろよ…」
指から離れた蛍くんの光跡を目で追う。
2週間。また会うこともあるだろうか。
できれば次は、2匹で幸せな姿を見せて欲しい。
追記:
今回、蛍情報は、大津市田上(たなかみ)住民の大学院生Uさんからいただいた。
かなり詳しい蛍情報メールを送ってもらい、その結果が今回の写真、ならびに経験へと繋がった。
この場を借りて、ありがとうございます。
「田上は、私が小学生だったころ、蛍は天神川っていう川で見れたけど、今はその川が開発されてすっかりいなくなってしまいました」
そういえば千丈川も
「昔は蛍の光が川みたいだったんだけどねえ」
と、通りがかった地域の年配の方が口をそろえて言っていた。
さぞかし綺麗だったことだろう。
でも先日、田上のイベントで蛍復活?との話も聞いたので、もしかしたら田上にも蛍いるかもしれませんよ、Uさん。
モデル:Nikon D40
使用レンズ:VR 70-300mm F/4.5-5.6 G
焦点距離:300mm
絞り:F/8
シャッタースピード:15 秒
ISO感度:1600
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2 件のコメント:
「みんな死んでしもうたん?」
これは映画「ほたるの墓」の名台詞の一つだが、これ以来ホタルと聞くと戦争を思い浮かべるようになってしまった。みんな、今度戦があったら絶対勝とうな。
ちなみに我が血統も源氏です。
「蛍なんですぐ死んでまうん?」
戦になると人間も。
のほほんと写真の撮れるこんな時代は、世界史見てもあまりありません。
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