2008年4月30日水曜日

瀬田EX登山隊、伊吹山登頂

29日午後、瀬田EX登山隊が、滋賀県最高峰、伊吹山(1377m)登頂に成功した。
と言っても、実は9合目まで伊吹山ドライブウェイがある。
まさに文明の利器。
全線開業は1965年(昭和40年)7月。

ヤマトタケルと伊吹山
この伊吹山、古来文学にも頻出の山であり、歌にもよく詠まれている。

まず有名なのは古事記。
日本武尊(ヤマトタケルノミコト)ゆかりの地なのである。
写真の真ん中、山頂にある像もそうだ。


愛する美夜受比売(ミヤズヒメ)と一夜を過ごしたヤマトタケル。
名残惜しかったのか、彼女の元に「草なぎの剣」を置いて、伊服岐(いぶき)の山神を倒しに出発した。

「伊吹山の神は、素手で倒してやろう」
と、余裕しゃくしゃくで山を登っていると、牛のように巨大な白イノシシがいるではないか。

調子に乗っているヤマトタケル。
「この白イノシシになっているのは、伊吹の神の使いだろう。今殺さず、帰りに殺そう」
と、言挙(ことあげ)する。
そのまま無視して通りすぎたところ、大氷雨(ひさめ)がヤマトタケルを襲う!

白イノシシになっているのは神の使者ではなく、まさに伊吹の山神そのものだったのだ。
迷い疲れて、あえなく敗走。
のちにヤマトタケルは、この一戦がもとで命を落とすこととなった。


激闘というには少々あっけない戦いか。
「言挙(ことあげ)」とは?
言葉に出して言い立てること。
言葉に呪力があると信じられた上代以前には、むやみな「言挙げ」は慎まれた。
goo辞書より
口は災いの元、というわけだ。

やんちゃなヤマトタケルを助けてきた草なぎの剣。
手元にあれば古事記のストーリーも違ったものになっていたのかもしれない。
伊吹山に登る現代人にとっては、文明の利器が草なぎの剣と言ったところか。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

いいねぇ〜。皇国史観の私にとっては古事記からの引用は最高ですな。天皇陛下、万歳!\(^-^)/