29日午後、瀬田EX登山隊が、滋賀県最高峰、伊吹山(1377m)登頂に成功した。
と言っても、実は9合目まで伊吹山ドライブウェイがある。
まさに文明の利器。
全線開業は1965年(昭和40年)7月。
ヤマトタケルと伊吹山
この伊吹山、古来文学にも頻出の山であり、歌にもよく詠まれている。
まず有名なのは古事記。
日本武尊(ヤマトタケルノミコト)ゆかりの地なのである。
写真の真ん中、山頂にある像もそうだ。
愛する美夜受比売(ミヤズヒメ)と一夜を過ごしたヤマトタケル。
名残惜しかったのか、彼女の元に「草なぎの剣」を置いて、伊服岐(いぶき)の山神を倒しに出発した。
「伊吹山の神は、素手で倒してやろう」
と、余裕しゃくしゃくで山を登っていると、牛のように巨大な白イノシシがいるではないか。
調子に乗っているヤマトタケル。
「この白イノシシになっているのは、伊吹の神の使いだろう。今殺さず、帰りに殺そう」
と、言挙(ことあげ)する。
そのまま無視して通りすぎたところ、大氷雨(ひさめ)がヤマトタケルを襲う!
白イノシシになっているのは神の使者ではなく、まさに伊吹の山神そのものだったのだ。
迷い疲れて、あえなく敗走。
のちにヤマトタケルは、この一戦がもとで命を落とすこととなった。
激闘というには少々あっけない戦いか。
「言挙(ことあげ)」とは?
言葉に出して言い立てること。
言葉に呪力があると信じられた上代以前には、むやみな「言挙げ」は慎まれた。
goo辞書より
口は災いの元、というわけだ。
やんちゃなヤマトタケルを助けてきた草なぎの剣。
手元にあれば古事記のストーリーも違ったものになっていたのかもしれない。
伊吹山に登る現代人にとっては、文明の利器が草なぎの剣と言ったところか。
1 件のコメント:
いいねぇ〜。皇国史観の私にとっては古事記からの引用は最高ですな。天皇陛下、万歳!\(^-^)/
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