大津市北部にある武奈ヶ岳(1214m)。
正直、舐めていた。
鳥取の大山(1729m、実質1710m)に登ったこともある。
9合目まで車で行けるとは言え、伊吹山(1377m)にも行った。
三上山(432m)も登頂。低いとは言え、急勾配の残丘。
ヒマラヤだって見たことがある。
「生きて帰らなかったら後は頼んだ」
そんな冗談が冗談にならない。
襲い掛かるのは写真のような過酷な道のりの連続。
一歩踏み外せば即滑落。
チェーン一つを頼りに岩場をこえ、よく滑る、かつ先々日の雨で水量の多い沢をいくつも渡る。
腐りかけた丸太の橋に、錆びて朽ちたハシゴ。
運動不足の体を嘲笑うかのような武奈ヶ岳…。
認識を改めざるを得ない。
今年冬にこの山で遭難があったが、それも不思議ではない。
登山口の「単独登山はやめてね」というメッセージは伊達ではなかった。
つづく
追記
2009年9月3日、武奈ヶ岳登山途中の滝に大学生が転落し、死亡する事故が起きた。
ニュースによると、4人での沢登りだったということだ。
1人でなくとも、足を滑らせて滝に落ちてしまうと、致命的な事故に繋がってしまう。
記事を見て武奈ヶ岳に登りたくなった方は、くれぐれも注意して欲しい。
モデル:Nikon D40
使用レンズ:18-55mm F/3.5-5.6 G
焦点距離:26mm
絞り:F/8
シャッタースピード:1/160 秒
ISO感度:ISO 800
露出補正:-0.3 EV
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