2008年10月12日日曜日
君は見たか!世界報道写真展2008
先日ご紹介した、世界報道写真展2008。
10月12日、滋賀写真ブログのライターKが、世界の報道写真を見た。
休日の朝一番に行ったにもかかわらず、自分のあとからパラパラと人が入ってくる。
年配の夫婦らしきペア、ご婦人の二人組み、母親と高校生?の娘らしきふたり、ひとりで来ている男女。
年齢は高め。
女性の方が多かったのが意外だったが、たまたまだろうか。
今日もどこかで
一番スペースをとってあるのが、戦場の写真だ。
アフガニスタン、イラク、アフリカ、トルコなどの写真。
銃身の長い銃をせおった、クルド人女性兵士の後姿の写真が印象に残った。
ウェーブがかった痛んだ茶色の長い髪が、背中の銃に覆いかぶさる。
パキスタンで暗殺されたブット元首相の写真もある。
爆弾テロでグシャグシャになった死体など、ショッキングなものも。
戦場の写真では、全体的にアフガニスタンの写真が多いように思った。
最近はタリバンが勢力を盛り返してきたとかで、よくニュースにも出てきている。
そこに写っている人々が、今生きているかどうかすら危うい写真たち。
なぜか惹かれる海洋微生物
他にも、スポーツ、自然、生活、ポートレートなど。
気が付くと、自分は2時間ほど鑑賞していた。
中で、自分に一番インパクトを与えた写真。
これが、泥臭い戦場でもなく、スポーツの決定的瞬間でもなく、何気ない生活のワンシーンでもなく。
なんと、海洋微生物の写真だったのだ。
最後のあたりに展示してあった、ハワイ沖の海水を15倍に拡大したこの写真。
魚の卵やカニの幼生など、小さな生物がワラワラと、白いバックに写っている。
あの、キレイで澄み切ったように思えるハワイの海水の中に、こんなに…、というくらい。
いや、でも。
彼らの体はとても透き通っていて、色とりどりで、なんだかステンドグラスか透明なビーズか何かを見ているような。
ある意味で、とてもキレイ。
アメリカのナショナル・ジオグラフィック関連のものらしいが…。
意外なところに、見慣れない生物が、ウヨウヨいる。
それが、自然の造形のままで、美しい。
これもニュース、報道か。
世界報道写真展2008。
立命館大学びわこ・くさつキャンパスのエポック立命21という建物で開催されている。
ここ滋賀会場では19日(日)まで。
写真の好きな方は、見に行ってもいいかもしれない。
立命館大学サイト
<世界報道写真展2008>
しかし、なんでよりによって海洋微生物写真に惹かれたのか。
上でキレイ、と言ったが、見ようによってはとってもグロテスク。
見てはいけないものを見てしまったような気分になる。
見た目澄んだキレイな海水に、ワラワラ海洋微生物…。
写真の詳しい背景は書いてなかったが、特に真っ向から社会問題をアピールするものでもない。
はて、なぜ惹きつけられるのか…?
みなさんも、機会があれば、この写真をじっくり見てみて欲しい。
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