この道わが旅15 マキノの出会い

●徒歩！琵琶湖一周の旅　4日目（8/16）

道中からはお伝えしていなかったが、実はこの日、ちょっと変わった出会いがあった。

4日目。
道の駅マキノ追坂峠で夜を明かし、朝。
「明け方のヒグラシの大合唱、あれは感動ものだったなあ」。
と、思いつつマキノの山中を歩いている。

国道161号線を北上中、敦賀側から走ってきたワンボックスカーが、突然目の前で止まった。
「おにいさ～ん、ちょっといいですかあ？」

ナンデスカ！？
アヤシイ勧誘か？と、ちょっと身構える。

車から出てくる若いお姉さんふたり。
「旅してるんですよね？そのかっこう」。
「実は今から新旭町（高島市）の知り合いの家に遊びにいくんだけど…」。

なんでも、石川から来たらしい、このふたり。
年のころは25、6歳。
お盆休みを利用して、車でふたり旅をしているとのこと。

「旅してる人に声かけようと思ってたんだけど、実はアナタが初めてで」。
「琵琶湖一周？歩いて？なかなか実行に移す人いないよね」。
「写真撮って歩いてるんだ。わたしもね…」
と、オリンパスのデジタル一眼レフカメラE-510が出てきたりする。
しばし、お互いの話や、写真の話で盛り上がり、記念撮影。

「そうだ！似顔絵描かせて！占いもやってあげようか」。

どんどんふたりのペースに巻き込まれていく自分ことK。
すごいパワーだ。

「京都には遊びに行くことがあって、電車から景色見ることはあるんだけど、滋賀で遊んだことはなくって」。
きっとこの先の琵琶湖を見て、ふたりですごいはしゃぎ様になるんだろうなあ、と想像しつつ、似顔絵を描いてもらう。


連絡先を交換し、琵琶湖一周歩ききったら連絡すると約束。
また歩き始める。
思いがけないマキノでの出会い。
振り返ると、手を振っている小さなふたりの姿があった。