2008年10月13日月曜日

キレイなものには… デジタル写真の罠



「写真、きれかった(*´∀`*)」

今回の写真展を見てくれたらしく。
入学以来4年の付き合いになる、瀬田に住む知り合いから「見た」メール。
いつもストレートな反応をくれる子だ。
ちょっとばかり嬉しい。
ビジュアルものと甘いものには、やっぱり女性の方が敏感らしい。

だけど、お嬢さん、気をつけて。
写真っていうのは、ときになかなか嘘つきだ。
特にデジタル写真は…。


ウソかマコトか?デジタル加工写真
今回の写真展のテーマのひとつが、フィルム対デジタル。
ならば、自分としては、デジタル写真の特徴を通して、何かやらかしたい。
もちろん滋賀の写真で。

そう思い、デジタル写真の特徴を調べてみると…

  1. 加工しやすい(改変性)
  2. 伝送が速い(相互通信性)
  3. 撮ったその場で確認できる(視認性)
  4. コンパクトに保存できる(蓄積性)
  5. 一瞬のうちに消してしまえる(消去性)

飯沢耕太郎著、『増補 戦後写真史ノート 写真は何を表現してきたか』、岩波書店、2008年4月より

2~5に関しては、徒歩!琵琶湖一周の旅で試すことができた。

ならば、1の改変性を使って、ちょっとだけウソをついてみよう。

自分の出展した写真の中で、あえて、地味なものをPCで加工して過剰に派手に見せているものが1枚ある
現実にはあり得ない、ウソの風景だ。
気付いた人もあるかもしれない。


素人でも手軽にできる、デジタル写真の加工。
イラク戦争で新聞に載った写真が、実は合成写真であることがわかった例もある。
顔写真を加工ソフトでいじって美形にし、SNSで使っている人も、中にはいるらしい。

情報化社会。
やたらにキレイに見せているものには、ご注意を。

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