2008年10月8日水曜日
この道わが旅17 孤独で歩め?
●徒歩!琵琶湖一周の旅 4日目(8/16)
西浅井町。
湖南と湖北で、こんなに違うか、というくらい。
自動販売機も売店も少なく、水分と食料の補給には苦労した。
自動販売機があっても、スポーツドリンクは軒並み売り切れだった。
このあたりで栗東から来た自転車のオジサンに出会う。
40前後といったところか。
スポーツ系のウェアと自転車。
一日で北湖(琵琶湖大橋より北)を一周すると言っていた。
スポーツドリンクが売れるのは、こういった自転車乗りが多いせいもあるだろう。
孤独で歩め?
歩きに歩いた旅だった。
岩波書店の「きょうの名言」。
毎日、いろんな名言を更新してくれていて、楽しみにしている。
同出版社の『世界名言集』から出されているものがほとんどのようである。
持っているのだが、パラパラめくっていると、思わずニヤリとしてしまう名言の数々。
おすすめ。
その中に、「歩」に関する名言も、いくつかある。
出発の日には、ちょっと不吉な名言であったが。
独りで行くほうがよい。
孤独(ひとり)で歩め。
悪いことをするな。
求めるところは少なくあれ。
――林の中にいる象のように。
『ブッダの真理のことば・感興のことば』
先日あった名言のひとつ。
一見すると寂しそうな言葉。
意図するところは何なんだろう。
龍谷大学は浄土真宗が母体の大学だし、仏教の先生に聞いてみたいところだ。
まあ、ひとり歩くのは寂しい。
でも、独り歩いているからこそ、気付けるものもある。
独りだから、その土地や、すれ違う人と関わろう、関わりたいな、と思う。
自分ひとりの限界も見えるし、そのことによってより社会が実感できる気がする。
何人か連れ立っての旅では、コミュニケーションが外に向かなくたって済んでしまうし。
道中、会話を交わした多くの自転車乗りたち。
体が外界にむき出しで、それぞれが独立している。
馴れ合うわけじゃなく、ちょっと止まって、歩く、こぐ、お互いの行為を確認して。
このあたり、自動二輪車乗りのツーリングライダーも近いものがある。
四輪車メインの人には、わかるかなあ…。
別の名言で、「社会はわれわれの必要から生じ、~~」というのもあるのだが、社会の必要を実感するには、あえて孤独になってみるというのも、悪くない気がする。
孤独のススメ。
どうだろうか。
カメラ:NIKON D40
使用レンズ:18.0mm - 55.0mm (F3.5 - 5.6)
焦点距離:23.0 mm
絞り:F5.6
シャッタースピード:1/1000 秒
ISO感度:200
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